2013年1月12日土曜日

ロール剛性とグリップ

ロール剛性とグリップなんてもんに今は悩んでます。

ロール剛性が上がると荷重移動の際により強く外側のタイヤを路面に押し付けるのでグリップが上がる・・・と書いている人がいます。

一方、グリップ限界は外側と内側のタイヤのグリップの合計で、普通、タイヤというのは両方に同じだけ荷重がかかっているときが一番グリップが高く、偏りが多くなればなるほど左右のトータルでのグリップは落ちると。

一見、相反する表現なんですよね。

実際のところ、TT01でリアのスプリングを固めると、よりリアタイヤがグリップする感じを持ったこともあります。

一方、フロントスプリングを固めると曲がりにくくなることも感じたりしましたし、柔らかくするとリアがスライドし易くなるようなことも体験しました。

一体全体、これはどう言うことなんだろうと。

一つだけ確かなことは、ロール剛性が高くなるとロールしにくくなり、遠心力が働くような状態になったときに、それに耐える力が早く強く発生する。

すなわち、フロントのロール剛性を上げれば、ステアリングに対してクイックに車が向きを変えようとしますし、リアのロール剛性を上げれば、早いタイミングでリアが横方向に踏んばると。

で、ここからは妄想。

この、フロントとリアの横方向に耐える力が発生するタイミングの違いで、車のヨー方向の回転が発生し易かったりしにくかったりするのかなと。

例えば、フロントのロール剛性が高く、リアが低い場合、リアはまだ遠心力に逆らう力を発生する前にフロントは遠心力に逆らう強い力を発生し、その結果、フロントは早いタイミングでコーナー内側に入ってくるけど、リアはワンテンポ遅れてしまう。

このとき、車が内側に向くような回転が発生し、その回転をきっかけにリアを振り出してしまう。これがロール剛性をあげるとグリップが上がると言っている事象なのか。

そして、フロントのロール剛性が非常に高く、更にステアリングを一気にこじったりした場合、タイヤにグリップ限界を超える横方向の力が一気に働き、車の向きが変わらずに滑ってしまう。これが、スプリングをすごく固めたときに発生する、曲がりにくい現象なのか。


で、自分のTT01のセッティング。

フロントがTRFショートの赤に対し、リアはTRFショートの白。すなわち、TRFショートの中でもっとも柔らかいものをフロントに、硬い物をリアに入れている。

さらに、フロントの足周りをTA04のCハブ&アップライトにした時に、ロアアームの角度がノーマルよりも少しバンザイ方向になっており、ロールセンターが低くなっている。

つまり、フロントのロール剛性が非常に低く、リアのロール剛性が非常に高い状態。

これで、操作している感覚は安定性が非常に高く感じる。ターンインでステアリングをこじってもリアがブレークするようなことはほとんどないですし、加速時もリアグリップが抜けるようなことはない。

ターンインでもう少しリアをスライド気味にクイックに向きを変えたくて、フロントスプリングを柔らかくしてみたけど、先の妄想の所に書いたヨー方向の回転モーメントを発生させてリアを振り出すことで、ターンイン時のリアのスライドを誘発させるのであれば、フロントはもっと硬いスプリングにしないとイケないし、リアは少し柔らかくする必要がありそう。

ただ、そうするとコーナー奥で車が曲がらないという現象が出る可能性がある。フロントを固めることで絶対的なグリップは落ちる。中速で深く回りこむようなコーナーがあった場合には不利になる可能性があるが、アザミサーキットではそのようなコーナーはないので問題ないか。

となると、フロントのバネはターンインで上滑りして曲がらない状況が発生するちょっと手前くらいを見つけて選択してみることで、急激に向きを変えたいときにはステアリングをクイックに操作することでクルンと小さく曲がってくれる可能性があるのかなと。

前回のアザミでフロントスプリングを赤→黄色にした時に、すごくクイックに思い通りに走る用になったような気がしたのは、もしかしたらこういうことなのかなと。

黄色を青にしたら逆に曲がらなくなってしまいそうなので、結果的に黄色がベストとなりそうですが、この考えをベースにもうちょっとセッティングをいじってみたくなりました。

まだまだTT01はやめられませんね(^^ゞ

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