2012年2月8日水曜日

コーナリングの左右差(setting)

コーナリングの左右差がある場合のセッティングについて、なんとなく答えが見えてきたので備忘録として記載しておきます。

--進入時--
進入時のリアのスライドの左右差は、リアのリバウンドで調整。

例)右に曲がるときに多くリアがスライドする場合、右リアのリバウンドを多くする。

注意として、リバウンドを多くするためにプリロードを減らすのでは効果が無く、ダンパー長を伸ばすことでリバウンド量を増やさないとだめ。左右差が出る原因が、コーナリング中の内側のタイヤの浮き具合の差であり、内側のサスペンションがより伸びる方向にセットアップして、タイヤが接地するように調整する必要があるためと思われる。

また、リア外側のサスペンションのプリロードを減らし相対的に内側のタイヤの荷重を上げても効果はない。基本的に進入時はリア側の荷重は少なくなっているため、プリロードを減らしても結局はリアの両方のサスペンションは伸びきっている状態になっているためと思われる。

--加速時--
加速時のリアのスライドの左右差は、リアのプリロードで調整。
※ただし、ギアデフの場合。その他のギアは未検証

例)右に曲がるときに多くリアがスライドする場合、左リアのプリロードを多くする。

ギアデフを使っていてリアがスライドするのは、リアの左右のタイヤのグリップが近い状態の時と思われる。一方のタイヤのグリップが強い場合には、そうでない方のタイヤが空転することで、グリップの強い方のタイヤのグリップが維持される。よって、コーナー外側となるスプリングにプリロードをかけて内側の荷重を減らしてあげることで、加速時に内側のタイヤが空転しやすくする。

また、フロントの内側のプリロードを減らす(ここではダンパー長は変えない前提)ことで、フロント側の限界を低くして外に逃がして上げることで相対的にスピンしないようにしても効果がない。加速時には進入時と逆に、荷重がリアに偏っているため、フロントサスは両輪とも基本的に伸びきっているため、プリロードの変化が影響しない。


と、こんな感じで、左右のコーナリングの差を無くしてバランスさせる。

バランスを取った状態でも、アンダーやオーバーステアとなった場合には、前後のバランスで調整していく必要があるが、こちらはまだ悩み中。

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