2008年6月23日月曜日

きいろいぞう

出張先の本屋で買った本。
分厚いから時間をつぶすにはいいかなーという理由だけで買った本。
期待していたものと全然違う内容だった。

自転車に乗るようになってからか、子供ができてからなのか分からないけど、自分でも不思議なくらい考え方が変わってきている。すごく、人間味のある考え方に変わっている。
でも、それを更に超越する何かを気づかせてくれた。

「なんで世間は自分を受け入れてくれないのか」

そんなことを心のどこかで感じていた。

「もっと自分を分かって欲しい」

誰でもそんな風に思っているのではないかと思う。
そうじゃないのかな。少なくとも自分はそうだ。

でも、この本を読んで意識が変わった。「卵が先か鶏が先か」

自分はどれだけ人の気持ちを分かっているのか。
そんなことを考えさせられる。

自分を受け入れて欲しいと思う前に、どれだけ自分が相手を受け入れているのか。
友達とか会社の人とかだけでなく、妻でさえちゃんと受け入れられていない。
それでいて自分をちゃんと受け入れて、受け止めて欲しいなんて思ってる。

そんな理不尽な自分に気づかせてくれた。まだまだ修行が足りない。

自分に勝つ・・・それはそれで大切なこと。
でも、今の自分(至らないところの多い自分)をしっかり受け入れる。
それと同じように、いろいろな弱いところ、強いところを持っている他の人を受け入れる。
ありのままでいい。頑張り過ぎなくていい。前を向いていればいい。
いろいろな人がいていい。彼らは彼らなりに尊重されるべき。
そして、同様に自分も尊重されるべき。

そう思うと、世間から見たらどうかなーと思うような生き方・・・何かを犠牲にしながらも自分が本当にやりたいこと、なりたいもの、大切にしたいものを優先するという生き方・・・をしてもいいじゃん、そんな気分になる。

もっともっと大人になりたい。
37才で大人になりたいというのも変だなと思う。
でも、子供が二人できでもなんとなく大人になりきれていないなーと思う。
いつになったら大人になれるのかな。

年のせいなのか自転車のおかげなのか。
ここ数年いろいろなことを考えるようになった。
自分の中で何かがおきている。
今、すごく生きていることが面白い。
楽しいとは違うけど・・・。

うまく表現できないけど、これからまだまだいろんなことがありそうな気がする。
まだまだいろいろなことにチャレンジできそうな気がする。
いや、今まで以上に漠然とではなく、何かに向かってがんばれそうな気がする。
もちろん自転車もまだまだ可能性はあると思っているし、それ以外でも。

「きいろいぞう」を読んで、そんなことをおもった。
作者が言いたいこと、伝えたいこととはだいぶ違ったものかもしれないけど・・・。

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